【2014年参加】 香川大学 経済学部 T.Hさん

今回、私は四国新聞社に5日間のインターンシップの機会をいただいて研修を受けた。普段何気なく目を通している新聞だが、実は私たちの手に届くまでに多くの人の手が加えられており、その過程に実際に経験させてもらって多くのことを学んだ。

私は5日間の研修のうち、4日間を香川県庁の県政記者室で行い、1人の新聞記者として取材の場に同行し記事の執筆を行った。県政記者室では、香川県が主催のイベントや知事の記者会見など香川県に関する内容を扱っており、私は知事の定例記者会見と、知事への表敬訪問の取材に同行させてもらった。緊張した雰囲気の中、記事を書くために必要な情報をすばやくメモにとり、不十分なものはすぐに質問をする。その質問も「はい」かまたは「いいえ」の二択にして答えやすくするなどの配慮をしており、スムーズな取材を行っていた。取材後はその内容をもとに記事の執筆を行った。限られた文章量の中で、適切な言い回しで記事を書いていくのは想像以上に難しいものであった。書き方についても、起こったことをまず書いてそこから補足説明を付け加えるという方法だった。
私は実際に「ゆるきゃらグランプリ2014」の記事を書くことになり、自分で担当部署などに電話取材を行ってその内容を記事にした。電話での取材も多いということでさせてもらったが、普段の生活で電話の応対をすることがないためとても緊張した。事前に質問項目を決めていたが自分の思ったような回答を得るのに苦労した。

また、今回のインターンシップではそれぞれの記者が書いた記事を見ながら紙面のレイアウトを決める編集部でも研修させていただき、見出しづくりや記事の配置の方法について教えていただいた。写真の配置や見出しの書体など細かいところまで考えられたおり、新聞の見る目が大きく変わった。時間との戦いで決して簡単なものではないが、その分達成感は大きいと感じた。

今回四国新聞社でのインターンシップに参加して自分自身にプラスになったことは、社会人としてビジネスマナーや敬語を意識するいいきっかけになったことである。エレベーターに乗るときにはどの立ち位置がいいのか、社員さんとの会話で失礼な態度をとっていないかをとても気にかけた5日間だった。特に電話の応対についてはまったく分からなかったので本などで調べてから電話取材を行った。このインターンシップがなければマナーを意識することはなかったと思うので、とてもいい機会になった。私自身新聞社に興味があり実際に働いてみて、いい刺激になった。

もし自分の興味のある分野があるのであれば、果敢に挑戦すべきである。そこからこれから自分に必要なものは何かが見えてきて自分は何をすべきかが鮮明になるからである。私自身その通りだったのでぜひインターンシップに行って自分の経験値を高めてほしい。