【2014年参加】 香川大学 法学部 B.Tさん

インターンシップに参加して新聞社の仕事に少し触れることができた。私はインターン先として四国新聞社を志望した。新聞社を志望した理由は、現在学校で学んでいる分野とは全く違うことに関わってみたく、また、公務員の勉強もしているが民間企業についても知っておきたかったからである。

1日目は新聞社でお世話になる部署分けがあり、私は生活文化部を志望した。その日のうちに自転車で雑貨屋やガラス工房の取材に同行させてもらえた。取材というと、とても堅苦しいイメージがあり緊張していたが、記者の方や取材相手の方は普通に会話をしているだけのようで、楽しそうに話していた。昔からの知り合いのようで、たった一度で取材が終わるのではなく、その後も何度も足を運んだり連絡を取ったり繰り返し取材を行っていたのだと感じた。取材は一度行えばあとはほとんど関わることがなく、取材も義務的に行うものだという印象があったがそのイメージも変わった。相手との関係を築くのにコミュニケーションの力も重要だと感じた。私は人見知りで、あまり自分からコミュニケーションを図ることがないが、どの仕事をするにしても必ず必要なことであり、自分に一番足りていないものだと改めて認識した。
ガラス工房での取材の際に自分からいろいろと話しかけたが、やはり緊張した。どのようなことから聞けばいいのか、自分は失礼な質問をしていないか、相手を不愉快にしてはいないかなど気にする点が多かった。2日目と4日目、5日目も取材に同行させていただいた。取材先のことについて担当の方に教えてもらいながら記事を書かせていただき、自分で考えた言葉が新聞の載るのは不思議であり、うれしかった。
3日目は整理部という新聞の記事のレイアウトや見出しをつける部署を見学した。私は、新聞を作るときに、記者の方が自分で担当した記事に関してすべての作業を行うものだと思っていたので分業されていることを初めて知った。記事の重要度によってどの場所に載るのかが決まっており、新聞の見方を学んだ。整理部で見出しを付ける作業をさせてもらった。文字数は制限され、最後は体言止めでなければならないなどの制約があり、そのうえで、その記事が一番伝えたいことはなんなのかを忠実に表現する必要があった。見出しをつけるのにとても時間がかかってしまい、少ない言葉で表現することが難しかった。

インターンでは、これまでの自分のイメージを変えることができ、就職への関心を強めることができた。
最後に、最近ではブラック企業という言葉をよく聞く。民間企業は公務員と違って比較的自由に経営を行えるので、クビや減給などにびくびくしながら仕事をするものなのかと思い、職場がギスギスしたイメージがあった。しかし、私がお世話になったインターン先の方々は自分の仕事に集中しながらも和やかな雰囲気があり、民間企業に対するイメージが大きく変わった。