【2015年参加】 香川大学 法学部 S.Cさん

まず1日目は、市のイベント情報記事を作成することになり、市役所内の文化財課や社会福祉課に直接伺って一人で取材をした。一つ目は高松市の祭りについて取材を行ったが、何を質問してよいのかわからなくて、必要な情報すべてを正確に仕入れることができなかった。記事を書いてみたが、文字数が掲載可能な分量から超えてしまった。しかし、社員の方に添削をしていただくと、分量が掲載範囲に納まった。熟語の使い方や記事を書くための独特なルールを駆使することで、簡潔に必要な情報を読者に伝えられると知った。社会福祉課では、一つ目の反省を生かしてメモを予め作って取材に臨んだ。
この日は、地域社会面の少し文章の長い記事も作成させていただいた。取材の一環で、高松市の野菜摂取量についても触れた。そこで、香川県の平均野菜摂取量と全国のそれにほとんど違いがなかったことに衝撃を受けた。新聞記者の仕事は、直接専門機関に取材をすることで、正しい情報を得ることができる点に魅力を感じた。
2日目は初めて一眼レフカメラで写真撮影を行った。被写体の配置を考えるのは楽しかったが、カメラは想像以上に重かった。
次に、屋島山上新施設デザイン公募プロポーサルの説明会に赴き、参加者に取材を行った。ここでは、積極的に多くの参加者に声をかけて取材するように努めた。同じような意見や感想にならないよう、質問の内容や順序を工夫して聞くことが大切だと感じた。
3日目は、記者の仕事ではなく、整理部の仕事を経験させていただいた。レイアウトは、読者が読みやすい新聞づくりを念頭に置く。また、記事に付けられるテーマを考えることも整理部の仕事のひとつである。実際に記事を読んでテーマをつけてみたが、限られた文字数の中で読者の目につくものを考えることは想像以上に難しい作業であった。この日の最後に、発行予定の記事をみんなで一字一句見直した。間違った情報を拡散しないためには、この作業が一番大切だという。
4日目の午前中は、市役所で行われた市議会を傍聴した。市議会の傍聴は初めてで、中継もろくに見たことがなかったため、非常に新鮮であったが、議会で話合われていたことは初めて聞く内容であったため、議員の質問に対して市が何を答えているのか、要点をつかんでメモを取れなかった。
昼からは、高松市香南町の郷土館で行われていた展覧会へ取材に行った。そこでは、郷土館の方が展覧会の魅力を厚く語って下さった。ここで、新聞の情報発信としての役割の大きさを感じた。
最終日は、市役所で行われていた作品展を取材し、記事を書いた。今回は、来場者の写真も自分で撮影させていただいた。しかし、最初は何をどう撮ればよいのか見当もつかず、使えない写真ばかりをとってしまった。来場者の雰囲気や、作品展の内容を一枚の写真で伝えるためには、ただ撮るだけでなく、立ち位置や作品をみる角度などは来場者に協力してもらう事も必要なのだと感じた。
5日間、数えきれないほど貴重な体験をすることができた。この経験を今後の就職活動はもちろん、残りの学校生活にも生かしていきたいと考える。