【2016年参加】 香川大学 工学部 F.Dさん

(土木系インターンシップ)

インターンシップを通して、研究、就職に向けてこれからどのように過ごしていけば良いのか明確になったと思います。
今回、10日間の実習では、8日間のデスクワークと2日間の現場での実習を行うことができました。
8日間にわたる本社での実習では、これまでに蓄積されてきた紙ベースの記録をデータベース化する作業を中心に行いました。表計算ソフトと向かい合う時間が多く、ソフトの利用に慣れていればもっと効率的に作業ができたのにと思う場面が多々ありました。表計算ソフトは、大学生活では実験の際に時々使うことがありますが、様々な機能を使いこなせるように学生のうちから技術を身につけておく重要性を実感しました。
8日間の実習は2つの部署で行いました。線路の維持管理を行う部署では、過去のデータ整理をすることで、レールに起こる損傷や劣化について学ぶことができました。また、現場の方々が、管内の約900 kmにもわたる線路を日々少しずつ定期的に徒歩で見て回り、異変がないかの確認が行われていることを知りました。また、停車場や災害を担当する部署では、これまでに発生した災害と雨量との関係をまとめました。災害に関する資料は興味深いものばかりでした。2つの部署で実習を行い共通して思ったことは、データの重要性です。積み重ねられた過去の記録があるからこそ、災害が起こりそうな時に適切な対処が行えるため、今日の安全がより確かなものになっているということがわかりました。
2日間の現場での実習では、瀬戸大橋にある線路の横を実際に歩きました。当日は風が強かったこともあり、安全を第一とした行動が絶対に必要であると実感しました。事前の講習では、危険予測や指差確認といった、安全のために作業員が守らなくてはならないことを教えていただきました。また、夜間のロングレール交換の見学では、業者の方々が一同に集まり、現場の緊張感を直接感じられる貴重な機会でした。
最後に、今回のインターンシップで、実際に職場で働かれている方々の隣で実習をすることで、就職をして仕事をするというイメージがより明確になったと思います。また、当たり前のことですが、分からないことや疑問に思ったことは質問すること、何事も受け身に徹するのではなく自分から行動することが大切だと改めて思いました。お忙しい中、私達のために時間を割いてご指導いただきました皆様、2週間という短い間でしたが、本当にありがとうございました。