【2022年参加】 香川大学 経済学部 S.Yさん

今回私は8/22~8/26の期間、四国新聞社様でインターンシップをさせていただきました。私が今回のインターンシップに参加した理由は、制作現場に興味があったからです。
私はテレビ局のアルバイトがきっかけで、制作現場で働きたいと考えるようになりました。そこで、実際にニュースの制作を体験し職業観を固めることが、今回のインターンシップの狙いでした。

1日目と2日目は県政の記者クラブに配属され、主に取材と記事の執筆を行いました。
やはり、初めての記事の作成は難しかったのですが、過去の記事を参考にしたり、記者の方からアドバイスをいただいたりすることで、何とか記事を作成することができました。また、書いた記事が翌日の新聞に掲載されたときのうれしさはひとしおで、本当に貴重な体験をさせてもらったと感じています。
記事を作成するにあたって、特に意識させられたのは読者の視点です。自分ではよく書けたと思っていても、第三者の視点から見ると不十分で、改めて自分の取材力や文章の構成力の低さを感じさせられました。
自身の足りない能力について見つめなおせた点で有意義な経験ができたのではないかと思います。自分が伝えたいことを分かりやすく・簡潔に伝える力は、新聞に限らず社会に出るうえで必要な力であり、これからの生活ではその力が身につくように行動したいと考えるようになりました。

3日目は生活文化部に配属され、県立ミュージアムで行われていた常設展の取材を行いました。
県政では主に記者の方に付いていき取材をしたのですが、ここでは学生が主体となり取材を行いました。取材となると悩んだことはやはり取材内容で、はじめは何を聞けばいいのかわかりませんでした。しかし、記者の方の事前指導のおかげもあり、無事に取材ができました。
ここでの体験で印象的だったことは、生活文化部の方からいただいた「いい記事にするにはいい取材がいる」という言葉です。取材をし、記事を執筆していると、もっと聞いておけばよかったと思う点もあり、この言葉の重さをひしひしと感じました。また、最終日に人事の方とのお話で、「取材の最終的な意義は、相手に新たな気づきを与えることである」という言葉もいただき、合わせて大事にしたい言葉だと思いました。取材でなくとも話を聴く際には聞きたいことだけを質問するのではなく、相手の真意を引き出せるように展開するのが理想であると学ぶことができました。

4日目は県警の記者クラブに配属されました。
ここでは裁判の傍聴や事件についての聞き取りを行い、実際に県警に赴き署長や副署長に挨拶をさせてもらいました。ここでの体験で感じたことは、業種間の繋がりです。今回のインターンシップは新聞業界について学ぶために参加したのですが、仕事の中でそのほかの仕事の方とのかかわりもあり、警察や裁判所の仕事にも関心を持つきっかけとなりました。就活の職業研究において、今までは特定の業界について詳しく見ていたのですが、これからは、関連業界も俯瞰するマクロな視点も必要であると気づかされました。また、職業研究で得た関連業界への理解は、実際に働くうえでも助けになると感じました。

5日目は、選挙の街頭演説に立ち会わせていただきました。
この時期は県知事選と県議会議員の選挙期間だったためです。選挙の時は聞き流していた演説ですが、よく聞いてみると、その内容は候補人や推薦している党の特色が色濃く出ていることに気づきました。今回のように、注目するポイントを踏まえれば、何気なく聞いていた演説も聴きごたえのあるものであると学びました。その点をつたえるのもまた、記者の役割なのかなと思いました。

今回のインターンシップは新聞業界の理解を深めるだけではなく、自身の長所や短所を見つめ直し新たな知見を得られた有意義なものであったと感じます。はじめこそ実際に働く怖さはあったものの、周囲の方たちのサポートのおかげで充実した体験をさせてもらうことができました。ここでの学びを、これからの就職活動や働く際に活かしていきたいです。