【2018年参加】 香川大学 工学部 H.Kさん
(電気系インターンシップ)
今回、私は四国旅客鉄道株式会社様のインターンシップに参加させていただきました。数あるインターンシップ先の中で選んだ理由は、だれでも知っている会社であり事前に会社のイメージをしやすいからです。また、私の知り合いに鉄道会社に勤めている者が複数おり、鉄道会社自体にもともと興味を持っていたというのも選んだきっかけの一つです。
今回私が参加させていただいたのは電気系です。選んだ理由は大学の選考が電気関係だからです。しかし、私は電気の中でも弱電系であり、鉄道はどちらかというと強電のイメージが強かったので、参加前に基礎的な知識だけでも持っておこうと強電の予習をしました。しかし、いざ実習が始まってみると鉄道の技術はかなり特殊なものであり、強電どころか私の専門である弱電でも知らないことがほとんどでした。講義をしてくださった方も大学で学んだことよりも入社してから学ぶことのほうが多いとおっしゃっていて、入社してからの3年間ぐらいは先輩方に頼ってばかりだったそうです。電気系では個人ではなくグループ単位で動くことがほとんどで、わからないことがあっても頼れる人がすぐ近くにいるので心配することはないそうです。
電気系の中でも電力、信号、通信の3つにわかれているそうで、電力が強電、信号と通信が弱電に分類されるのですが、それらすべての業務内容を体験させていただきました。実習1週目は信号分野が担当でした。電車を安全かつ滞りなく運行していくために信号はなくてはならないものです。主な実習内容は踏切結線図の作成、踏切の警報器取替工事の見学です。結線図は見たことない記号ばかりで作成するのはかなり苦労しました。工事は夜間に行い始発列車が走る前に終わらせる必要があるので、効率的に進める工夫が随所に見受けられ感心しました。2週目は電力、通信、松山高架工事の見学を行いました。電力では電源室見学、変電所工事の見学、通信ではケーブル接続の体験を行いました。電源室は高松駅のものとJR四国本社のものを見学させていただきました。強電である電力に関しては専門外であるため機器の名称すら全くわからず難しかったのですが、担当者の方が親切にわかりやすく解説してくださったため理解することができました。変電所工事の見学は1週目同様夜間に行いました。装置を新設するにあたり、その期間中に使用する仮設装置が正常に動作するのか試験し、終了後は既設の装置に戻し再度試験を行いました。試験は一つずつ念入りに行い、対象を指差し声に出すことで見落としのないように確認していました。電力ではかなり大きい電気を扱うため高い危険を伴います。このような確認作業を徹底することで身を守っていることを知りました。
また、課題発表の実習があったのですが、それを通して問題解決のために考えて意見を発表するという経験をすることができました。ほかの実習生の発表を聞くことで自分の改善すべき点に気づくこともできました。
今回のインターンシップで多くの課題を見つけることができました。反対に自分の長所もいくつか見つかり、自信につながったこともありました。この経験は自分にとっての非常に価値のあるものとなりました。お仕事の合間の貴重な時間を私たちのために割いて、このような機会を設けてくださったことに心から感謝しています。ありがとうございました。