【2012年参加】 香川大学 法学部 T.Kさん

始まる前には五日もあるのかと思っていたインターンシップですが、今思うとあっという間に過ぎてしまった五日間でした。
私を受け入れてくださった「株式会社求人タイムス社」様(以下敬称略)は求人情報紙の発行をしている会社です。しかも、ただの求人情報が載っているフリー ペーパーではなく、香川という地域で頑張ってお仕事をされている人をピックアップして特集を組み掲載もしています。つまり、この情報紙を通して香川をもっ と知ることができるというわけです。

この度のインターンシップで私はその制作に「記事を載せてもらう」というかたちで関わらせていただきま した。その際にまず「インターンシップにかける思い」を2400字ほどにまとめるように言われ、その次に出された指示がその2400字の文章を400字程 度にまとめてくれとのものでした。さっきまで真剣に考えた文章を削らなければいけないと思うと、正直なところ疲労感が生まれました。しかし文章を練る上で は確かに多くの情報の中からよりお伝えしたい情報を厳選・抽出した方がより良い文章を作り上げることができるのは明白です。一見効率の悪いように見えて も、人に読んでもらう文章を書くには欠かせない作業なのだと思いました。

研修の中で社員さんの取材に同行させていただいたり、自らインタビューしてみたりなど人と話す機会も多 くありました。特に三日目と四日目は求人情報紙の各設置店にサービス移行の説明をしに回って、今までに味わったことのない緊張感を味わいました。さらに各 設置店の半分は一人で回ったので「会社の信用を背負っている」という感覚を強く意識させられました。結果的には20店舗のうち5店舗にしか説明をすること ができませんでした。すでに関係ができあがっている店舗でもこのような割合の店舗しか時間を割いてもらえないとすると、新規開拓の営業は本当に至難なもの であると思います。他方で話を聞いてもらえたところでは貴重なお話も聞くことができました。普段大学生とは話はするのですが、なかなか社会人の方と話をす る機会はありません。そういった意味でも今回の経験は非常に有意義なものになりました。

お忙しい中私たちの面倒を見てくださった求人タイムス社の社員さんたちのこの仕事へのひたむきさも大変良い刺激になりました。
自分の書いた記事・文章が最終的にひとつの情報紙になり、それを多くの人に発信できる。またその過程で多くの人たちと関われる。そういった点でやりがいのある仕事だと感じました。

世の中「やってみなければわからない」ことだらけだと思います。私の場合こうして実際に社会に出て働く ことを体験して、今までの自分とは違ったものの見方ができるようになりました。これを読んでいるみなさんも大変そうだと足踏みせずに、まずは飛び込んでみ てください。きっと“何か”をつかめるはずですよ。