【2015年参加】 香川大学 工学部 O.Sさん

(生産技術部門にて実施)

私は船舶用ディーゼルエンジンメーカーである「株式会社マキタ」のインターンシップに二週間参加させていただきました。「株式会社マキタ」を希望したのは、工場見学で舶用エンジンを実際に見た時にそのスケールの大きさに圧倒されたことと、100年以上続くエンジンメーカーのノウハウを少しでも吸収したいと考えたからです。
今回のインターンシップでは、生産技術部で一週目に「ガイドピース用治具の考案」、二週目に「クランクピン軸受出荷用運搬箱の考案」を行いました。どちらもグループで完成させるもので、各々で案を出し合い、その案をまとめて設計・製図しました。授業での設計とは違い、条件を満たすだけでなく安全性、生産性やコストを考慮しなければならなりませんでした。今まで考えたことのないことが多くあり作業は難航しましたが、世話役の方々のご指導やご助力もあり、どちらのテーマでも図面を完成させるところまで持っていくことができました。一から図面を完成させたということで大きな達成感を得ることができたとともに、自信にもなりました。また、完成後には私達が設計したものと実際にマキタで使われているものとを比べさせていただきました。企業の考えを知ることができ、非常に勉強になりました。
また、設計には工学の知識や能力だけでなく様々な能力も必要であると気付かされました。まず人間関係の構築です。グループワークでは人間関係が重要で、グループ内で信頼関係が築けていると大きな成果を得ることが出来ます。勤務時間内に限らずグループメンバーや会社の方とコミュニケーションをとることで良い関係を築くことが出来たと思います。一週目よりも二週目の作業効率は格段に良く、その重要性を実感しました。また、一週間ずつという限られた時間の中で完成させるためにはタイムマネジメントが必要でした。一人の遅れが全体の遅れとなるため、時間を有効に使わなければなりません。限られた時間の中で、設計が進むに連れて新たに生じてくる問題点にどう折り合いをつけるかを考えることはとても難しく、またとても楽しかったです。
今回、二週間という短い期間ではあったが得ることが出来たものは目的以上のものだったと思います。大きな目標にむけて、その日その日の目標を実行するという事にやりがいを感じ、働くことに対する考え方が変わりました。「働く」ということを肌に触れることが出来たのは今後の学生生活において大きな利点となったと思います。将来働く上で自分に何が足りないのか、何を直さなければならないのかが具体的に考えつくようになり、自分を見つめなおす良いきっかけができました。今後の就職活動に役立てたいと思います。また、このインターンシップを通じて良き友人達ができ、今後もこの関わりを大事にしていきます。最後になりますが、今回このような良い機会を与えてくださった株式会社マキタの方々に心より感謝いたします。ありがとうございました。