【2016年参加】 香川大学 法学部 H.Aさん

ずっと憧れであった場所に足を踏み入れ、迎え入れてもらえた初日は、嬉しさと緊張で体が硬直していました。正面玄関に立つ警察官の方から敬礼を受け、ご担当者の方にインターンシップ参加者の部屋へ案内していただき、「ようこそ」とお声掛けいただくまでは半ば放心状態でしたが、その瞬間、「この5日間の経験を忘れられない大切なものにしよう」と心がけました。

警察、といえばやはり想像するのは事件の捜査や白バイ、パトカーによる安全パトロールを思い浮かべる人が多数なのではないでしょうか。私もかつてはそうでしたが、少年課の方々と小学校へ非行防止教室のお手伝いをしに行ったり、生活安全課の方々と万引き実態調査や自転車の施錠率調査をして、どうすれば未然に防ぎ、犯罪をより減らすことができるかを考えたとき、「起こってしまった事故や犯罪への対処」だけではなく、「犯罪や事故そのものを未然に防ぐ活動」というのも警察の仕事であることを改めて認識することができました。私も、その家族も、はたまたよく知る友人や先生も、生活を送る中で事件や事故に巻き込まれるという可能性は必ずしもゼロではありません。しかしながら、日々を安全に、安心して過ごすことができているのは、警察の方々の努力のおかげでもあるのだ、ということも、5日間のインターンシップで学ぶことができました。庁舎内ですれ違う人や、一緒に活動してくださった職員の方々から感じる生き生きとしたエネルギーや、お聞かせ下さった仕事への熱意がその証明です。また、警察のお仕事を体験させてもらう他に、社会人には必須である能力が試されるプレゼンテーションをする機会がありました。こちらは発表後、聞いてくださった職員の方々から講評をいただけます。自分のプレゼンには何が足りなかったか、手順にどう工夫を加えればより良いものになるのか、などを教えて下さり、反省と今後の課題発見をすることができた、大変良い機会となりました。

私は、小さなころから警察官になることが夢でした。だからこそこのインターンシップに参加して、自分の夢をより現実に近づけようと思っていました。参加して変わったのは従来持っていた警察組織へのイメージです。もちろん、良い意味でイメージが変化しました。警察というのは「24時間体制で県民の皆様の安全を守る」という、責任ある大変な仕事ですが、職員の方々は気を張り硬い表情ばかりの人ではなく、むしろ気さくで優しい雰囲気の人の方が圧倒的に多く、また、女性の方々も現場の最前線で活躍なさっていて、刑事ドラマでよく見る厳格な感じはあまりありませんでした。ぜひ、ここで就職し、私も県民の皆様の安全を守る担い手となりたいとあらためて強く思える、とても有意義なものとすることができました。