【2017年参加】 香川大学 農学部 T.Mさん

私は将来、農業関係の仕事に就職したいなとぼんやり考えていました。インターンを考える時期になって、以前大学の講義で農業協同組合さん(以下JA)について学んだこともあり、気になっていたためJAさんへインターンに行くことにしました。
インターン初日にまず香川県の農業について、香川県農業協同組合について、青果物の流通について、組合の新しい取り組み(担い手サポートセンター)についての座学を受けた後、東部果樹振興センターで5日間のインターンをさせていただきました。

東部果樹振興センターでは、県下全域の果樹農家さんへ営農指導を行っています。その業務の中から、組合員さんと職員とで定期的に行われている、作物ごとの部会や講演会に参加させていただいたり、実際に組合員さんの農園へ行って成熟度の定期調査をするための個体採取へ同行させていただいたりしました。
香川県では重要農作物を11品定めていて、その品目ごとに部会があるようです。今年の栽培状況や今後の育種方針などの情報を共有することで、香川県の生産が高品質に保たれるように努めることを目的としており、部会ではデータを交えた報告とそれに基づいた今後の予想について議論されていました。

私はこれまで、JAの職員さんは現場に出て農家さんと関わりながらお仕事をされてばかりいるものと思っていました。しかしながら、実際には部会の際の試料制作などの事務仕事も多く、また、職員さんが組合員さんの元へ周回する他にも、組合員さんが一堂に会する機会を設けるなど業務内容は多岐にわたっていることが分かりました。また、今回のインターンでは、東部果樹振興センターだけでなく、他の支店や集荷場、種苗センター、産直にも行くことができ、営農部門のお仕事を広く見ることができました。そして行った先々の方のお話を聞いて、実際に働かれている方の直の声を聞くことができた点もよかったです。自分が希望する部署に永遠に所属できるわけではないので、今先行している分野以外にも幅広い了見が必要な職業であると感じました。

5日間でその企業について知りつくすことは困難ですが、私は今までのイメージを撤回できるほど新しい情報をたくさん得ることができました。そして、より農業関連の職業への関心が高まったインターンになったと思います。