【2015年参加】 香川大学 農学部 K.Yさん

私は今回のインターンシップ実習で香川県農業協同組合にお世話になりました。今回のインターンシップ実習を通じて、私は香川県の農業の仕組みや実際の農作業について体験でき、知見も広がったと思います。
今回のインターンシップ実習では初日の午前中に香川県の農業の仕組みについて学び、5日間のうち残りの時間は、育苗センターにて、主にブロッコリーとイチゴの苗を育てる作業のお手伝いをさせていただきました。
今回、私が主に行った作業はブロッコリーの苗の芽がでなかったものや、育ちが悪いもの、虫に食われているものなどを正常なものに交換するというものでした。この作業は60歳以上のシルバーワーカーの方たちと共に行いました。皆さんがとても優しく、作業のコツやその作業が行われることで苗が育つのにどのように役立っているのかということを教えていただきました。また、その中でコミュニケーションの大切さも学ぶことができたと思います。自分の両親よりも年齢が大きい人たちとコミュニケーションを取ることは私としてはとても難しく、慣れないことでした。しかし、その人たちとコミュニケーションをとらなければ自分が何をすればいいのか分からないことを聞くこともできないので、仕事に支障が出てしまいます。やはり、世代も違えば出身も異なる人同士なので使う言葉も多少の違いが出てきますし、その微妙なニュアンスの違いが仕事上に必要な力加減などに影響することもあると思います。具体的な場面を説明すると、ビニールハウス内で台車の移動をしているときに年配の方がなにか言われたのですが、よく聞き取れず、私が適当な返事をして、私と台車がぶつかることが数回ありました。また、ブロッコリーの苗の間引きを行っているときに、私が虫に食われた苗を年配の方に見てもらい間引くかどうかを聞いたさいに、その方は「いいよ」とおっしゃったのですが、私はこれを間引かなくて良いと判断したのですが、後から間引いて良いという意味でおっしゃったという間違いもありました。このような間違いは起こりうるものだと思います。しかし、今回の実習ではこのことが大きな損失にはならなかったと思いますが、時としてこのようなミスは何万円という損失を起こす場合もあると思います。また、今回もそのような間違いをしなければ早くその作業を終わらせて、次の作業に取りかかれたとも思います。
そこで私は、このようなミスをなるべく減らすように実習の中盤から終盤まで意識していました。作業の初日などはうまく聞き取れなかった年配の方たちの言葉も、最後には聞き間違えもほとんどなくなっていたと思います。そのようにできた理由の一つだと思うのが休憩中や食事中にする日常的な会話だと思います。5日間という短い期間ではありましたが、休憩時間や食事中には、普段の大学生活や近くの美味しいうどん屋の話などをよくしました。その中で聞き取りにくい話し方の人の話し方にも慣れることやその人の人となりが多少分かることができたのだと思います。
この経験はこれからも活かしたいと思いました。普段の私は他人にあまり積極的に話しかけるようなことはしないのですが、他人を知ることは今回の実習で、作業の内容以上に大切にすべきなのではないのかと思いました。