【2015年参加】 香川大学 農学部 W.Yさん

自分は農学部に所属する学生であるが実際に農作業をしたことが殆ど無い。香川大学農学部のカリキュラムの中にも大学附属の農場で行う実習もあるのだが、週1回で1年間のみである。一次産業への就職も進路の一つとして考えており、その為には自分の中にある曖昧な農業に対するイメージではなく、実際に農作業を行って農業とはどのような物か知る必要があると思った。そして農業実習の中でも実習回数が少ない畜産分野の農作業を体験したいと思い、このインターンシップに参加した。
今回、酪農を行っている企業で5日間インターンシップをさせて頂いた。作業は大きく朝夕の2回の搾乳と仔牛の世話の3つに分けられ、起床時間は4時か5時で、普段7~8時に起きている身としてはこの起床時間の早さが一番身に応えた。予め分かっていたことではあるが、作業を一から教えてもらい行うことになるので初めて体験することばかりで要領がなかなか掴めなかった。
言葉が通じないので牛の仕草・行動から健康状態を読み取り与える餌やミルクを調整しなければならず、とても難しい仕事であると感じた。自分は5日間のうち前半の3日間は仔牛の飼養管理の方法について指導してもらっていたが、産まれたての仔牛は親から隔離され市場に出るまで育てられるので、人間がミルクを与えなければならない。生後3日間までは哺乳瓶でミルクを与えるのだが、生後間もない仔牛の中には飲み方が分からない個体もいて、1頭につき数十分かかることもあった。そして8月から10月頃まで出産ラッシュが続き自分が牧場に滞在している間にも10頭近く産まれていたので、授乳で1時間以上かかる重要かつ大変な作業であった。
農業は力仕事や単純な作業が長時間続くことが多い。加えて育てる対象は植物や動物などで言葉による意思疎通はできないので、調子が悪い時や病気の時はそれまでの蓄積された経験やデータから迅速に対応しなければならない。その大変さを感じたインターンシップであった。
今回の農業体験では5日間ととても短い期間だったので作業内容や手順を何とか覚えて、職員の方の指示の下、作業を行うことで精一杯であった。就職活動が本格的に始まる前に他の果樹・蔬菜・穀物などでもう一回程農業体験のインターンシップを体験したいと思う。その時はもう少し長い期間の体験で、時間をかけて職場の様子や職員の方々の作業風景を観察し、お話を伺いたい。