【2021年参加】 香川大学 経済学部  K.Aさん

私は8月19日~23日の5日間、株式会社日進堂さんのインターンシップに参加させて頂いた。私が日進堂さんのインターンシップを希望した理由は、家を見ることが好きで住宅業界の仕事に対する理解を深めたいと思ったからである。

今回のインターンシップでは、モデルハウスの見学や営業職・コーディネーター職の社員さんとお客様の打ち合わせ見学、家の間取り図を見ながら設計者の意図や工夫を探したり、実際にお客様の要望表を見ながら初めての間取り図づくりに挑戦したりした。これらの体験の中で、印象的だったのは社員さんの細かく多岐にわたる配慮である。例えば、ご夫婦のお客様との打ち合わせの際は夫とばかり話すことにならないように2人の真ん中の位置に座り、妻の方にも質問する。相手の目につく高級時計や高級車を使わないようにする。お客様の要望と予算は実現しつつプラスアルファの機能を提案するようにする、などその他にも想像していなかった多くのことに配慮されていて驚いた。家づくりは人生で最も高価で時間のかかる買い物なので、お客様も慎重であり、たとえ小さなストレスや不満であっても失敗に繋がりやすいため難しい。そのため、お客様の求めていることや大事にされていることを正確に把握するための「聞く力」やお客様の快適な暮らしをイメージする「想像力」が住宅業界で働くのにとても大切だと感じた。

また、インターンシップ中、常に感じていたのが社内の雰囲気の良さだ。社員さんは20代~30代の方がとても多く、若くても支店長のような重要な役職を与えられている人もいた。「自由な働き方を認めてくれて自分のやり方で仕事ができる」「社長との距離が近く、自分の意見を気軽に伝えられる」「年齢に関係なく、結果で評価してもらえる」という社員さんの声があり、やりがいと楽しさを感じながら仕事をされていることが分かった。仕事の合間で賑やかな会話も聞こえ、とても楽しそうだった。

さらに、打ち合わせを見学させて頂いた時にコーディネーターさんの観察力にとても驚いた。その打ち合わせのお客様は30代~40代くらいのご夫婦で、壁紙や床の色・デザインを決めるのに意見が分かれていた。コーディネーターさんはどちらかというと妻側の意見を多く取り入れながら、夫婦の意見をうまくまとめて打ち合わせを円滑に進めていった。後で話を聞くと、夫の服装は「シンプルな柄の半袖シャツと短パンというラフな格好に手荷物なし」、逆に妻は「色決めだけの簡単な打ち合わせなのにしっかりとしたリュックを持参」しているから妻の方がこだわりもしっかりあり、周到に物事を進めたい人だと判断した。また、夫婦の会話ぶりからも主導権は妻にあり、妻の好みのデザインの方が今回の家のコンセプトとマッチしていると思うから妻側の意見を通した、とのことだった。これを聞いてそこまでお客様のことをよく観察して色々考えて打ち合わせをしていたのかと驚いた。

インターンシップを振り返ってみると、社員さんとの会話の機会が多く、一番学びを得られる瞬間だった。質問しやすい雰囲気を作って下さり、インターンシップでしか聞けない声や考えにたくさん触れることができた。住宅業界の仕事の楽しさや難しさ、雰囲気などを具体的にイメージできるようになった。「一生笑顔でお付き合いできる関係をお客様と創る」という理念の通り、社員の皆さんが人とのコミュニケーションを最も大切にされていて、だからこそ配慮や観察力がとても優れているのだなと思った。大変なことも多い分、やりがいもとても大きい住宅会社の仕事の魅力を知り、住宅業界に携わりたいと思うようになった。
とても充実した5日間を過ごすことができた。