【2023年参加】 香川大学 経済学部 H.Nさん

今回、私は四国財務局のインターンシップに五日間参加した。四国財務局を選んだ理由としては、公務員を志望しているからと、会計に興味があるからだ。また、パンフレットを読んだところ、地域と連携して行う仕事があると知り、私が大学で地域活性化のプロジェクトを行っていることもあり、仕事内容を知りたいと思った。
一日目、午前は、幹部への挨拶と庁舎の案内、財務局の業務説明を受けた。幹部への挨拶は緊張したが、詰まることもなく落ち着いて話すことができた。庁舎の案内では、サンポート合同庁舎の屋上に上ることができた。職員でも上ることがほとんど無いと聞き、貴重な経験ができた。午後は、災害査定立会業務の実習を行った。なぜ財務局が現場に立ち会う必要があるのかを知ることができた。
二日目、午前は、予算執行調査のグループワークを行った。他の参加者とだけでなく、職員とも意見を出し合うことができた。PowerPointにまとめる際、職員により良い文章を提案され、文章の構成能力が足りないことが分かった。午後は、地方公共団体の財務分析や金融検査の実習等を行った。資料の読み取りを行い、返済能力があるかどうかや、銀行の方に行う質問を考えた。財務局らしい業務だと思った。
三日目、午前は、屋島の公務員宿舎での現地実習を行った。新しい宿舎と古い宿舎の比較を行い、問題点や気が付いた点をまとめた。印象に残っているのが、「新しいものを作っても、次の世代が困ってしまうので、できるだけリノベーションを行う」ということだ。設備等を変えることで入居者が増えたら嬉しいだろうと思った。午後は、普通財産の現地実習を行った。留保財産や入札物件等を見学し、その後、留保財産の一つについて今後どのように利用できるかを考えた。近くに学校が何件かあることや、マンションがあるが、スーパーが近くに無いという情報だけでなく、実際に下校する生徒を見かけたことで、紙で見るだけは思いつかない案を考えることができた。
四日目、午前は、国有財産の使用調整についての演習を行った。パズルのようで、建物の築年数や業務内容も含めて移動先を考えることが面白いと感じた。午後は、琴平町にある染物屋を訪れた。これからの取り組みや想いについてたくさん質問を行った。メモをする部分と、メモをせずに話を聞く判断を行うことが難しかった。「ものの価値を分かってくれる人のために」という言葉が印象的だった。
五日目、午前は、四日目の午後に取材した内容を記事にまとめた。自分の入れたい文章を入れるための流れを考えて作成することができた。午後は、法人企業景気予測調査の分析と、報道発表資料の作成を行い、局長に発表した。正しい言葉を使うことと、どの部分を削ってどの部分を残すかということに気を付けた。局長への発表の際も、うまく他の参加者と分担を行い、落ち着いて説明することができた。
五日間のインターンシップに参加して最も印象に残ったのは、職員の人柄の良さだ。インターンシップ生に対しての態度だけでなく、職員同士の会話も雰囲気が良く、このような雰囲気の職場で働きたいと感じた。また、これまで知らなかった業務についても知ることができ、これからの就職活動の際に大変参考になると思った。