【2022年参加】 香川大学 法学部 F.Kさん

この度のインターンシップでは、多岐にわたる財務局の業務を経験することができた。座学、現地研修を通すことにより財務局の業務内容への理解がより深まった。また、職場の雰囲気も肌で感じることができた。
次からは、自身が学んだこと、今後の自身の課題、自分が描く将来像、自分が関りたい業務の順で述べさせていただきたい。
この度の経験では多くのことを学ばせていただいた。その中でも、私の心に残った3点のことについて具体的な業務説明も交えて紹介したい。
一つ目は、学び続ける重要性についてである。一日目の研修内容である災害立会業務とは、端的に説明すると災害により被害を受けた場所の復旧支援金の額を決定する業務である。本業務は法律に基づいて実施される。場合によっては、法律の知識に基づき相手方を納得させる必要がある。法律は複雑であり一朝一夕で理解することはできない。他業務も同様に、複雑でありかつ責任が伴うものが大半であった。このことから、自身が担当する業務について学び続けることが大切だと感じた。
二つ目は、事前準備の重要性である。経済調査ヒアリングでは、民間企業の方に対して自社の経営状況を質問する業務である。ヒアリングでは相手方が貴重な時間を割いてくれている。この度の研修で実際にお会いした方も非常にご多忙の様子であった。だからこそ、無駄な時間を作らないよう新聞や決算書等を確認して、相手方の情報を熟知することが重要であると学んだ。また、本業務から予め相手方に対しての質問を準備しておくことも大切であると学んだ。社会人では、相手方のお時間をいただいている以上、相手方に失礼がないようにしなければならない。このためには、事前準備が必ずといっていいほど必要となる。
三つ目は、各機関・部署との調整能力・説明能力である。国有財産の使用調整業務とは、国の機関の働く場の調整・決定をするものである。机上だけで調整する場合は容易な業務だと感じてしまう。しかしながら、現実では地域住民のご理解、各機関の思惑、予算・緊急性などの様々な要因が絡み合い非常に複雑となっている。だからこそ、財務局の職員は地域住民・各機関に対しての説明責任、落としどころを見つける調整能力が必要となってくる。このことは財務局の業務だけでなく他職種の業務内容も同様であると考える。これらの能力は身に付きにくいものであるが、これからの生活で意識していきたい。 次に、見つかった今後の課題について述べたい。それは、発表・質問の際に、結論を最初に伝え、簡潔にまとめる能力が極端に低いことである。実際に、質問する際に余計なことを一緒に伝えてしまい、担当者の方に伝えたいことを上手に伝えることができなかった。このことは、上記で述べた説明能力の部分にも関わってくる。だからこそ、今後の生活では、論点を簡潔に述べることを意識して、課題が解決できるように努めていきたい。
続いて、自分が描く将来像についてである。本研修の中で職員の方に「地方創生のためには一度出身の自治体以外の制度・活動を学ぶことにより視野が広がり、より地方創生に尽くすことができる」と教えていただいた。もともと私は地方創生に興味があったこともあり、地方自治体に就職しようと考えていたが、このお話を聴き、私は一度四国以外に出て働きたいと考えた。そのため、四国(地元)以外で一度働くことができ、最後には四国で働ける職場を探したいと考えた。
次に、私が関わりたいと考えた業務について紹介したい。私は本研修のグループワーク、ワークショップを通すことにより、私は人と協力しながら課題の解決方法を発見することや新たな提案を作り上げることが好きだと感じた。なぜなら、周りのメンバーから自身が持っていない知識を学ぶことができ、また自身の考えを評価していただき、自身の考えの質を高めることができるからである。むろん、メンバーと同じ目線で目標の達成感を味わうこともできることも理由である。そのため、将来は上記した業務に積極的に携われたらと考える。 最後になるが、この度のインターンシップは、自分の将来を考える上で大きな経験となった。ご多忙の中、貴重な機会を与えてくださった四国財務局の皆様には心より感謝を申し上げたい。四国財務局で働きたいという思いが一層に強くなるインターンシップとなった。