【2020年参加】 香川大学 法学部 Y.Tさん

夏季休業中の9月7日から11日まで四国財務局のインターンシップに参加しました。参加を決めた理由は、地方公務員や警察官等の公務員は仕事内容に見当がつく一方で、国に属する国家公務員の仕事に対してあまり知らなかったため実習を通して国家公務員の公務を知りたいと思ったからです。

5日間のインターンシップで財務省にある各部署の仕事内容について災害査定立会・高松空港や商店街の経済調査・国家公務員宿舎の維持管理・普通財産の管理等、現地実習や座学を通して説明を受けました。
事前にホームページを見てイメージを膨らませていた中で興味があったのは災害査定立会でした。これは、災害が発生し公共的施設が被害に遭った場合に修繕費用として国が補助金を出す場合の基準に当てはまるか立ち会って確認するもので、実習では既に修復済みの道路に面する山の斜面と以前浸食を受けた川の堤防の調査に行きました。現地で配布された資料では、申請内容に対して問題はないと思ったのですが、同行された専門官の方々からは書類の不備や修復についての問題点が数箇所あがり、新たな発見がありました。
また、実際にインターンシップを体験し、国有財産の管理についても興味が湧きました。国有地は大きく行政財産と普通財産に分かれます。しかし、それぞれの財産に対する調整や処分は異なり、これらには厳格な判断が必要とされることを実地研修を通して学びました。

さらにインターンシップ では、これからの就職活動や試験勉強に向けて自身が補うべき課題も発見することが出来ました。財務局に入って新しい若手プロジェクトチームと交流し、ビッグデータの「RESAS」を用いて地方創生の政策アイディアについて検討する機会がありました。私は膨大なデータシステムを前に活用方法が掴めず右往左往してしまいましたが、何とか発表にもっていくことが出来たのはご一緒した若手職員の方々の資料分析力と情報収集力の賜物だと思っています。公務員試験科目の数的処理・資料分析・判断推理の分野は、今まで学校で科目として扱われたことはありませんが、改めてこれらの能力の重要性を実感しました。

インターンシップを経て、地方公務員は主に特定の地域に奉仕する形ですが、国家公務員は文字通り国に奉仕するため対象が広域で、扱う内容もさらに重大だと感じました。公務員はスペシャリストではなくゼネラリスト育成に力を入れているため職務内容を満遍なくおこなう為の知識を有することになります。さまざまな知識を得て自身のスキルアップにもなる職場だと感じました。