【2019年参加】 香川大学 経済学部 T.Yさん

(観光交流課)

私は、8月12日から16日までの5日間、高松市役所観光交流課でインターンシップをさせていただいた。実際には台風の影響で4日間の実習となったが、とても内容が濃い体験ができた。
以前から関心のあった市役所の取り組みについて内部からの目線で勉強したいというのが今回インターンシップに参加した理由である。その中でもここ数年、関心が高まってきている地域振興について、行政としての役割がより大きくなってきていると感じ、地域振興の一つである観光振興を深く知りたいと思ったため、観光交流課を志望した。
インターンシップに参加する前は、市役所は「市民の生活を多方面から支えてくれている」というイメージを持っていた。手続きなどの窓口業務にとどまらず、環境整備等まちづくりに関する多岐にわたる業務を行っているからである。しかし、実際には高松市の内側に対するアプローチだけでなく、香川県としての大きな業務を担っていることを知った。それは高松市と香川県が手を組み、観光振興を行うなど、私が想像していた以上のものだった。
1日目から3日目にかけて観光交流課の業務の一つである高松まつりを経験させていただいた。具体的には期間中に使用する会議室の準備や会場でのリハーサル見学、Tシャツ販売などを行った。意外にも多くの外国人がまつりに訪れ、Tシャツ購入者の約半数は外国人だった。国際交流が進む中、外国人と接する機会が増えるため、英語力の重要性を感じた。また、業務の表側も裏側もみることができ、地域の中での市の役割を感じることができた。今回高松まつりは台風の影響で花火大会、総踊りが中止となり対応に追われていた。市民と近い行政の窓口である分、想定外やイレギュラーがつきものでそれに対応する臨機応変さも必要になると実感することができた。そして、常に市民に寄り添い、丁寧な対応をされているのが印象的だった。3日目には、高松市の観光振興の取り組みについてお聞きし、最終日には説明していただいた玉藻公園、屋島、塩江へ視察に行った。観光業務について全体を通して、施設が整っていたり、構想としてはうまく整っていたりするものでも、プロモーションの仕方や見せ方が一番のカギになると思った。その点で、県と連携して行っているMICE振興や市が制作しているパンフレット、ホームページ等の重要性を感じた。
この貴重な4日間で高松市の魅力、高松市・香川県としての取り組みについて知った。見聞きするものどれもが新鮮で面白かった。また、インターンシップ中には高松市が持つ魅力や可能性に幾度となく気づかされた。それにより高松市役所の業務に携わりたいという気持ちが以前よりも高まり、市としての独自性が出せる業務の一つである観光推進や産業振興についてももっと勉強したいと思った。高松市役所の業務内容、振興推進の取り組みなどを知れたことは私の中でとても大きく、自身のやりたいことを明確にする手助けとなった。
通常業務を遂行しながら、大変お忙しい中受け入れていただき、このような貴重な体験をさせていただいたことを感謝しつつ、今後に生かしたいと強く思う。