【2018年参加】 香川大学 法学部 A.Mさん

(美術館美術課)

私は8月15日から19日の5日間、高松市市役所の美術館美術課にてインターンシップに参加しました。私が高松市役所のインターンシップに参加した理由は、将来公務員志望で市役所を受験しようと考えていたからです。漠然と公務員を志望する私にはこのインターンシップは市役所で働く方々に直接お話を伺うことが出来、その仕事を知るいい機会になると思いました。さらにその中でも美術館美術課を選んだのは、市役所よりも私たちの生活に身近にもかかわらず仕事内容が見えづらいので興味が沸いたことと、気軽に立ち寄ることが出来る美術館の方が市民の方々により近い場所でサービスを行っていると考えたからです。普段訪れるだけではわからない美術館での仕事について、自分が実際に体験することができる貴重な機会となりました。

美術館では学芸員の方、事務の方、また市役所職員の方だけでなく、美術館に直接雇われている看視員の方、清掃員の方などたくさんの人たちが入り混じって働いていました。普段私たちが見かける受付や展示室内で看視・案内をしている方々は市役所職員の方ではないこともあるというのをこのインターンシップで初めて知りました。市役所職員の方々は、普段は来館者の方々から見えないところで事務や、次の展示の準備、近隣地域への次の展示の案内の送付など主に行っている様子でした。

4人いた私たちインターンシップ実習生は、1階、2階の展示室の受付・看視という看視員さんの業務と、資料整理、ポスターの配布準備、マップやパンフレットの訂正などの事務の方々の業務の両方をこの5日間で体験させていただきました。
展示室の受付・看視業務は、来館者の方々に作品について聞かれたり、話しかけられたりと私の想像していた市民の方々に近いところでサービスを行うというものでした。看視員さんたちは、学芸員ではないにもかかわらず展示作品について勉強し、お客様に聞かれてもお答えできるようにされていました。また、誰でも訪れることが出来る場所ということもあり、美術館には様々なお客様がいらっしゃるため、お子様連れ、高齢者の方にはエレベーターを案内したり、チケット購入の前に展示イベントの案内をしたりなどお客様一人一人に寄り添って案内をされていました。看視員さんの方々から仕事についてお話を伺う中で、様々なお客様がいらっしゃるが帰るときには全員に満足してもらえるように最大限やれるだけのことをしなければならない、そうすればやりがいにもつながる、と教わりました。このように実際に業務を体験するなかで、職員の方々から仕事についてたくさんのお話を伺うことができ、自分の将来の進路について考える貴重な経験となりました。

最後になりましたが、ご多忙の中、インターンシップ受け入れ先としてこのような貴重な機会をくださった高松市役所美術館美術課、並びに美術館職員の皆様には心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。