【2018年参加】 香川大学 経済学部 O.Kさん

(こども家庭課)

私は、8月22日から28日までの一週間、高松市役所こども家庭課でインターンシップをさせていただいた。私がこのインターンシップに参加した理由は、市民サービスを行う公的機関の仕事に魅力を感じ、中でも需要の高まりつつある福祉の現場では、どのような仕事が行われているのか興味を持ったからである。また、インターンシップを通して、社会人としての礼儀も身に付けたいと思ったからである。

私は、インターンシップに参加する以前は、「こども家庭課」という名前からこどもへの直接的な支援を行う課であると思い込んでいた。しかし、実際のこども家庭課では、様々な理由により一人で子育てをする「ひとり親家庭」を対象にした手厚い支援も行っているということを知った。支援の具体的な内容は、児童手当、児童扶養手当、特別児童扶養手当の支給や、こどもの就学費用の貸し出し、こどもの医療費補助、ひとり親の就労支援、離婚前相談など非常に多岐にわたっている。

研修内容は、各係からの業務内容の説明、書類作業、ひとり親の職場開拓のためのサポーター企業訪問、香川総合センターと太田出張所の見学であった。こども家庭課には、手当に関する業務を担当するこども福祉係、ひとり親の就労支援などを行う家庭支援係、こどもの医療費を助成するこども医療係の3つの係があり、各係で行っている業務内容についてより専門的に教わった。書類作業では、実際に高松市役所が管理している書類を使って、簡単な業務を体験させていただいた。サポーター企業訪問では、ひとり親の就職支援として、積極的にひとり親を雇用してくれるサポーター企業への登録依頼に同行させていただいた。市役所が、ひとり親の就職窓口となり、職場の開拓まで行っていることにとても驚いた。また、今回訪問した企業は、同じ高松市役所の産業振興課からの紹介であり、市役所内部の連携力の高さも感じることができた。香川総合センターと太田出張所での見学では、市役所と総合センター、出張所のそれぞれでできる手続きの違いなどを学んだ。実際に見学することで、職場の雰囲気の違いや高松市での役割の違いについても身をもって感じることができた。

今回のインターンシップで、市役所職員の行う仕事のきめ細やかさに非常に驚いた。市民のために現場にも多く足を運び仕事をされている姿に、事務仕事ばかりだと思われがちな市役所の仕事のイメージが大きく覆された。また、市役所のサービスを知らない人が多いという課題について、私がこのインターンシップで学んだ知識はほんの一部でしかないが、身近に支援対象となる知人がいれば、学んだことを伝えていきたいと思った。私にとって、このインターンシップは、高松市役所の行う多様な支援について学ぶことができ、就職の面からだけでなく、高松市に住む一人として将来にとって役立つ有意義なものとなったと思う。