【2023年参加】 香川大学 創造工学部 A.Mさん

今回、私は株式会社マキタでインターンシップに参加させていただきました。株式会社マキタは船舶用エンジンメーカーであり、小型外航船向けエンジンの市場で世界シェア40%を占めています。
私は将来、技術職として就職したいと考えています。その時に企業ではどのような仕事をしているのか、実際に働かないと知りえない所まで体験したいと思い、インターンシップに応募しました。インターンシップに行く前にはマキタがどのような仕事をしているのか、船のエンジンがどのような仕組みで動いているのか分かりませんでしたが、最初に工場の見学を通してエンジンの図面と本物のエンジンを見比べながら説明を受けることで、少しずつ理解していくことが出来ました。
また、マキタで現在一番大きい環境汚染ガスの削減機能の付いたエンジンについても実際に間近で見ることができ、約9メートルになるエンジンの迫力に驚かされました。
三日目には試験グループの仕事として実際に行う計測の一部の仕事を体験しました。50%と90%の二つのエンジン出力の電子制御によるデータの測定とアナログの測定値を調べることでエンジンが正しく機能していることを確認し、これまでの組み立てなどの過程が正確に行われていることが確かめられました。この時に圧力は一定に保たれているが、温度は上昇しているなどエンジンの機能を数字で体感することができ、この仕事のやりがいや面白さを感じることが出来ました。
今回のインターンシップで私は実際に働く姿を見ることによって、理系技術職として働きたいという漠然とした思いから実際の仕事内容と結び付けて考え、なんかやりたいではなく船のエンジンの動きを調べることで事故が起こらないための品質保証に貢献したいと考えるようになりました。また、仕事に対する姿勢としてオンオフの切り替えやどんな問題が起きているのか計測されたデータから判断し、グループで話し合い原因を突き止め解決していく対応力や相談によって問題を共有するコミュニケーション力の必要性を意識しました。
私はインターンシップに参加したことで実際の現場の様子や技術職の仕事の在り方を知り、将来自分が働くために必要な課題を見つけることが出来ました。今後の課題としては、問題を発見する力、コミュニケーション力が必要だと感じ、今後の学生生活期間では研究室配属などを通して培っていきたいと思います。また、マキタは企業であるからこれまでの自分のためにする仕事とは異なり、お客を相手にしている分丁寧な仕事が必須であり、社会へ出た際の大きな課題であると気付くいい機会になりました。ご多忙のなか、私の指導のために時間を取っていただき、感謝しています。本当にありがとうございました。