【2019年参加】 香川大学 工学部 K.Tさん

私は今回、株式会社コヤマ・システム様の鍛え上げインターンシップに10日間参加させて頂きました。体験内容は、画像解析のソフトウェアを改造するというものでしたが、使用言語はC++でした。それまで大学ではCしか学んでおらず、またインターンシップでどの程度の知識や技術が必要とされるのかが分からず不安でした。初めの数日は分からないことばかりで落ち込むこともありましたが、最後には自分の知識や日常生活からのひらめきでお客様の要望に応える事が出来ました。
私が今回のインターンシップで学んだことは、大きく3つあります。
一つ目は、全てを一人で解決しようとせず、困難なことは助けを求めることです。これまでの私は、課題があればなんでも、一人で取り組む癖がありました。プログラミングの課題についても誰かを頼らず、一人で取り組んでいました。問題を一人で解決することは悪いことではありません。しかし誰しもいずれは、壁に道を塞がれてしまうこともあるでしょう。助けを求める方法を知らなかった私は、今回ここで躓きました。
二つ目は、固定観念に囚われて行動しないということです。人は経験を積みながら生活しています。未知のことに対しても、それまでの経験から答えを導こうとします。しかし最適解が、それまでの経験上に存在しているとは限りません。与えられた課題に対して、常に自分の知らない方法があることを考慮しながら行動することが大切だと感じました。
三つ目は、費やした時間と仕事の成果は比例しないということです。インターンシップ3日目、4日目の私の進捗状況は思わしくありませんでした。細かなエラーに悩み、成果が上がらぬまま数時間を費やしました。私は仕事とは、他人に評価されて成り立つものだと考えています。時間をどれだけ費やしても、成果が上がっていなければ仕事としては全く不十分です。自分の思う通りに進捗が上がらないときもあるでしょう。その場合はその方法だけに固執せず、別のアプローチを試すことが大切ですし、様々なアプローチを持っていることが成果につながると感じました。
社長にしていただいたお話で、最も印象に残っていることは、鬼と金棒です。鬼は金棒を持って戦います。金棒は大きければ大きいほど威力が高くなりますが、それを扱うには鬼の力も大きい必要があります。ソフトウェア開発も同じことが言えます。プログラミングの知識や、手先の器用さを持っているだけでは仕事人としては不十分で、それを扱う人格も器として十分に成熟している必要があります。朝礼や勉強会を通じて器としての内面を成長することを仕事の一環として実施しているということが驚きでした。
今回のインターンシップは、私にとってそれまでの価値観が変わるほどの体験でした。参加する前は長いと感じていた10日間も、新しい知見を得る間に一瞬で過ぎました。また、実際に就職した後ではなく、今のうちに体験しておくことが出来て良かったと感じたことが幾つもありました。また就職後だけでなく、大学在学中に活きる知識も数多く学びました。
何を知るか、何を学ぶかは体験する人によってそれぞれ異なると思います。来年以降、インターンシップに参加する意欲のある後輩には、是非鍛え上げインターンシップに参加して頂きたいと感じた10日間でした。