【2018年参加】 香川大学 工学部 M.Kさん

私がインターンシップに参加した大きな理由は、仕事とはどういうものなのかを知るためです。仕事環境、学校から出る課題と仕事内容の違いなどを体験したいと思いました。また、大学三年生の今の自分ができることは何なのか、できないことは何なのかを知る必要があると思いました。無知の知こそが次に進む第一歩だと思っているからです。

実際にインターンシップに参加して得られたものは、4つあります。1つ目は知識です。通信プログラムの作成が最終目標でしたが、プログラミング言語、通信方法、機器の構造など、知っていることが1つもないという状況からのスタートでした。担当の方が、段階を追って説明して下さったので、やるべき課題を少しずつ理解することができました。また、担当の方が、学生の理解度を的確に把握して下さっていたので、質問がしやすい環境で、課題に取り組むことができました。仕事が忙しいときでも、こちらの質問に即座に対応していただけたことに、とても感謝しています。

2つ目は発信力です。毎朝行われている朝礼に参加させていただき、昨日の課題、仕事に対する心得、生産性向上に関する自分の意見などの情報を共有しました。自分の考えをうまく言葉にすることができませんでした。また、他人の意見を要約して第三者に伝えることは、できなさすぎて自分でも驚いたくらいです。しかし、2週間取り組みを続けると、話の聞き方が変わりました。以前は相手の言葉をそのまま覚えようとしていましたが、自分がわかりやすいように翻訳し、自分の立場に置き換えて聞くようになりました。そうすることで、話の要点を抑えられ、その言葉に対しての意見が生まれるようになりました。記憶に残りやすくなり、他人の意見を吸収できるようになったと感じます。

3つ目は協調性です。3人のインターン生で協力しながら課題に取り組みました。わからないことだらけだったので、話し合って解決方法を模索しました。その時の話し合い方も学びました。ただ議論するだけではなく、問題はどこから生じて、解決するとどうなるのかということを意識しました。話の内容がテーマから逸れないように、短時間で解決できるようにするためです。また、協力する中で、自分の役割を見つけて行動できるようになりました。苦手な分野は存分に助けを借り、得意分野で貢献するよう努めました。1人で悩む時間を短縮できたので、課題を早く達成することができました。

4つ目は仕事に対する姿勢です。実習前は、仕事でミスすることに怯えていましたが、実習を通して、ミスに対する意識が変わりました。「何か行動を起こしていれば、本当の失敗はない」という言葉が、会社の壁に書かれていました。ミスから学び、同じミスをしないように対策を立てることで、ミスは成功のための礎となる。何事も前向きに捉え、できると思い込むことが人生を向上させる秘訣だと教わりました。また、その他にも、チャンスロスの危険、時間とコストの関係性などについても意見を聞くことができました。納期までにソフト完成させるのことが最重要である仕事に対して、効率的に作業をするために、社会人の皆さんが普段どのようなことに気を付けているかを知ることができました。

今回のインターンシップはできないことだらけで、毎日勉強させていただきました。一方、やれる事とやるべき事の一部を発見できたと思います。これにやりたい事を合わせた3つが重なると質のいい仕事ができると考えます。今後は、「やりたい事を見つける」、「できない事をやれる事にする」、この2つに注力していきたいと思います。このインターンシップで学んだ知識や考え方を、就活、そしてこれからの人生に活かしていければと思います。