【2018年参加】 香川大学 工学部 H.Yさん

私は、株式会社コヤマ・システム様にインターンシップをさせていただきました。はじめに鍛え上げインターンシップについての説明を聞いた時、期間は10日間と長いですが、その分就職して働くことの予行演習ができると感じました。そして、今自分が勉強している内容と仕事内容が一致している株式会社コヤマ・システム様で、今まで勉強してきたことが通じるか、社会人として通用するか、仕事現場の空気を味わいたいなどの理由で参加しました。

世間では「ブラック企業」や「若い労働者が不足している」など、企業について良くない噂やニュースが多く、働いたことがなかったため初日や2日目はかなり緊張しました。しかし、実際は私たちインターンシップ生を暖かく迎え入れてくださり、私たちの成長や将来のことを本気で考えてくださっている企業様でした。
インターン初日には社長が人生で大切なことを教えてくださり、3日目には部長が人生の先輩として大切だと考えていらっしゃることを教えてくださいました。また、6日目には私たちの大学を卒業して就職をなさった先輩から、失敗談や成功談についてのお話をしてくださいました。それらの中で分かったことは、技術は陳腐化するけど人格は一生を創ること。人格は自分が発した言葉や相手から聞いた言葉1つ1つが糧になっていること。「やってみたい」という思いが自分を動かすエネルギーになることなどです。このことから、ソフトウェア会社だけど技術だけではなく人格や思いが大事であるとお考えの企業様であることをが分かりました。私は、お話を聞く前は技術が1番大事で、人格は2番目であるという考えをしていました。しかし、お話を聞いて人格を大事にすることが「作りやすいソフトよりも使いやすいソフト作りを目指す」という営業理念につながるのだと思いました。

業務内容としては、パソコンでPLCとTCP通信ができるプログラムを作成しました。目標は、インターンシップ中にこのプログラムを完成させ、最終日に成果発表をすることでした。学校では触ったことがなかったC#というプログラミング言語を使うため、まずはその勉強からはじめました。そして、電卓や動く物体のタイマ管理などの基礎的なプログラムが作成できるレベルになると、TCP通信やPLCの仕組みについて知らなかったため、その勉強をする必要がありました。つまり、プログラムの作成に必要な様々なことを短期間で吸収して理解し、利用する必要があります。1つできるようになるとその次の課題がすぐにやってくるため、はじめは期日までにプログラムが完成するか、かなり不安でした。しかし、私たちの指導・監督をしてくださる社員の方からご助言やご指導をいただいたり、同じくインターンシップに参加している同輩たちと協力することで、プログラムを形にすることができました。使いやすくお客様の役に立つソフトウェアを作るには、学校で勉強していることが必要な情報を吸収する時の役に立ったり、アイデアの素になることを体験する非常に良い機会ともなりました。成果を発表する会では、プロとしてのご意見をいただくと共に、何の役に立つのかや、なぜこのような仕様にしたのかなどの様々な視点からのご質問やお褒めの言葉を頂いたりと、とても充実した貴重な経験をさせていただきました。

10日間は長いと思っていましたが、あっという間に過ぎ、非常に多くの考え方や仕事をする、働き続けることの難しさ、成果を出すことができた達成感など、様々な体験・経験をさせていただきました。コヤマ・システム様でインターンシップをさせていただいて、心から良かったと思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです。大変お世話になりました。この経験を大切にし、これからの過ごし方に少しでも活かして人格をさらに磨き上げていきたいと思いました。

後輩の方々へ
周りから「就活のためにインターンシップに行った方がいいよ」と言われることが多いと思います。しかし、インターンシップって「緊張する」、「怖い」、「面倒だ」と思っている方がいるかもしれません。ですが、「就活のために」とか「周りが言うから」といった理由でも、きっかけはなんでもいいですから騙されたと思って参加してみてください。必ず、何かしたの経験や気づき、向き不向きなど何かが1つでもわかります。一歩を踏み出すことが大切です。