【2023年参加】 香川大学 法学部 W.Hさん

四国厚生支局における5日間のインターンシップを通じて、働くことの意義や社会人としての姿勢について学ぶことができ、大変貴重な経験をすることができた。
私は今回のインターンシップにおいて、聞きたいことがあれば臆せず質問すること、職員の方々と積極的にかかわり、社会人において必要なスキルを学ぶこと、という2つの目標をもって参加した。これらを意識することで、より学びが深まったように思う。
まず1つ目の目標である「質問をする」ということで、より職業に対する理解を深め、自分の将来について真剣に向き合うことができた。例えば、麻薬取締部では女性の職員の方と直接お話しする機会など、質問ができる時間を多くとっていただけた。その際に女性でも男性と同じような捜査業務を行うことや、職務には体力が必要であるなどといった業務についてのお話や、薬物事犯の現況についても聞くことができた。実際にお話を伺うことで麻薬取締部の業務は健全な社会の実現のためになくてはならないものであり、やりがいに満ちたものであるということを強く感じた。
また、年金管理課の仕事について、私は事前知識があまりなかったのだが、日本の年金制度の仕組みや今後の日本で年金がさらに重要視されることをお聞きし、年金管理業務は高齢者の方のみならず、国民全員のために必要な職務であることを学ぶことができた。
積極的に質問することで、それぞれ仕事の魅力を改めて発見しただけでなく、自分は何にやりがいを感じるのかについても考えるきっかけにもなったため、インターンシップをさらに有意義なものにできたと思う。
そして2つ目の目標のように職員の方と積極的にかかわらせていただくことで、働く際の姿勢を様々な視点から学ぶことができた。
様々な課の仕事を体験させていただき、特に必要だと感じたのはコミュニケーション能力である。たとえば健康福祉課では民生委員の委嘱事務、医療指導部門では医療機関の監査事務を体験させていただき、責任がある業務だからこそわからないことがあればすぐに職員の方に相談しなくてはならず、多くの職員の方と協力することの重要性を身をもって感じた。これ以外にも、課を超えて業務を行うこともあると伺い、多くの立場を理解し、報連相を怠らずにコミュニケーションをとることは社会に出たうえで最低限の能力だと学んだ。
また、それぞれの課が法令や規定に沿っているか、ということを重視して職務を行っていることを知り、国家公務員としてコンプライアンス意識を持つことが大切であることも学んだ。厚生支局の業務は特に福祉や地域包括ケア、年金といった国民の生活に寄り添ったもの、麻薬の取締りや医療の監査といった健全な社会をつくるものであるから、すべての業務において法令、規則を忠実に守る姿勢が求められると学んだ。
5日間を通して、職員の方々の仕事に誇りを持ち、職務に真摯に向き合っている姿を見て、強いあこがれを持ったとともに、就職活動における目標がまた一つ明確になったように思う。かけがえのない経験ができたと感じている。