【2022年参加】 香川大学 農学部  H・Nさん

香川県警で行われたインターンシップに参加し、警察といっても業務は多岐にわたることが印象深かった。
今回特に交通についての業務を中心に参加させていただいた。県内の事故について分析することで、どの時間帯に事故が多く、どの年代に事故が多いのかまとめると、その背景に何があるのか実際に考えることができた。この分析の中で、普段化学や生物など実験結果の分析は行っているが、それと方法が似ており、警察官でも今実験で身についたものを発揮できる場面が多くあると感じることができた。
また、話し合い、一つの地図を作成する実習の中で、自分のわかっている情報を伝えるタイミング、量、相手の情報を聴くバランスなどが難しかった。情報を取捨選択することの重要さを感じた。警察といっても様々な業務の人が協力し合い、一つの事件を処理する。コミュニケーションを取る中で、この自分の情報と相手が必要としている情報をすり合わせていくことが必要であることを感じた。また、これは警察の中の話だけでなく、交通事故現場で、事故防止のため、標識やカーブミラー等自治体との連携、周辺の土地所有者の許可が必要になってくる。また、交通事故だけでなく、被害者支援でもNPO法人や自治体、警察など関わっていると聞いた。相手を思いやることだけでなく、その上、本当に伝えたいこと、隠されたものを探し出すことも重要であると感じた。
今回体験させていただいたものは警察の中でも安全な場所であったが、実際にショックを受けるような現場、危険である現場に派遣される可能性もある。実際に東日本大震災時に機動隊として働いている方にお話を聴くことができた。「辞めたい」と感じることもあるかもしれないが、感謝の言葉をかけられたときなど、些細なことで続けようと感じることができると聴いた。ただ公務員だから等、表面のことだけでなく、実際どうなのか吟味する必要性について考え直すことができた。
警察官について、元々科捜研にしか興味がなかったが、今回のインターンに参加し、警察官としての在り方を感じることができた。とても良い経験となり、将来の選択肢が広がった。警察官だけでなく、他の職種と比較し、本当に良いと思ったときに待っていると聞き、とても人柄もよく、面倒見の良い方々にお世話になることができたと感じ、とても充実したインターンに参加することができた。
本当に、香川県警の方に感謝している。