【2021年参加】 香川大学 法学部  H.Yさん

9月6日から10日の計5日間、香川県警察のオンラインインターンシップに参加させていただいた。インターンシップ直前に対面ではなくオンラインとの連絡があり、これまで聞いていたインターンシップとは大きく変わるのではないかと緊張しての参加となった。
結論としては、大変充実したインターンシップとなった。私は「警察官の具体的な業務内容を知り、自分が将来警察官になった時の目標を考える」ことを目的としてインターンシップに参加したが、この目的が達成されたように思う。
これまで参加してきた香川県警察の業務説明会では、まだ入って新しいリクルーターの方々がお話いただくことが多かった。そのため、今回のインターンシップで刑事部や生活安全部、交通部等の実務経験のある方々からのお話が伺えたことは、貴重なものであった。司会進行役をしていただいた人事課採用係の渡邊さんをはじめとし、全員がどのような実務経験をつんで今の業務を行っているかをお話しいただき、警察官の日常に触れることができた。

警察官の業務説明会でもお話をうかがったことのある、人事課採用係の多田羅さんに働き方改革についてのご説明をしていただいた。警察官になると激務で休みがとれなさそうというイメージがあったが、働き方改革の説明の際に月一年休制度のお話があり、働き方を変え、質を高める工夫がされていることを知った。今回のインターンシップでは、業務説明会以上に詳しい具体的施策についてお伺いできた。
また、通信指令室見学、サイバー犯罪捜査体験、鑑識体験は大変興味深いものだった。香川県の110番はこの1部屋で管理され、警察車両がひとつのスクリーンに映し出され、それを見て現場に指令を出す。このように通報すればすぐ警察が来る仕組みがわかった。また、サイバー犯罪捜査体験では、個人特定などの危険性をしることができた。実際に画像検索や情報特定を私の写真等で応用すれば、簡単に場所特定ができてしまった。被害者の個人特定だけでなく、この技術は犯人の特定にも使うため、出向や研修等を通して専門知識を培っていくそうだ。警察官は文系で入ったとしても、必要な知識の研修制度が整っていると感じた。また、鑑識体験では、担当の係りの方のお話を伺い、架空の捜査体験を行った。指紋の照合は目視で行うそうで、骨の折れる作業だが重要だと感じた。
さらに、4日目には高校生向けの非行防止教室というテーマでプレゼンを行った。高校生に身近な犯罪を集め、プレゼンを行ったが、私が小中高の時に講義していただいた警察官の方を意識し、納得のいくものとなった。

このインターンシップを通して、私は犯罪や交通事故の「抑止」に興味があると感じた。それはどの部に行っても可能であることを実感し、これ以上被害者を出さないために、さらに、加害者にもさせないためにできることは何かを考えるきっかけとなった。