【2019年参加】 香川大学 経済学部 N.Aさん

私は9月2日から9月6日までの5日間、香川県警察のインターンシップに参加させていただいた。今回、インターンシップ先として香川県警察を志望した理由は、警察官という職業に関心があり、警察の組織や業務、職場環境についての理解を深めたいと思ったためである。また、女性警察官という存在に憧れており、私も女性だからこそできる仕事があるのではないかと考えてきたこともあり、実際に現場で働く姿を自分の目で見て確かめたかったからである。今年のインターンシップのテーマは「子ども・女性・高齢者を守る取組」ということもあるが、私が興味を持っている業務だけでなく、様々な業務について知り、経験することで、自己成長につなげたいという思いを持ちインターンシップに取り組んだ。
今回のインターンシップでは、香川県警察の幅広い業務について、座学・見学・体験など様々な方法で理解を深めることができた。今回のインターンシップの内容を考えるにあたって、例年のインターンシップと違い今回は模擬体験を多く取り入れることで、現場を意識し、理解を深めてもらうことをねらいとしてプログラムを組んだとのことであった。実際、体験してみると座学で理解したつもりになっていたことに気付けたり、教養をいかした学びを得ることができたりと非常に有意義なものであった。また、理解が深まるだけでなく、自ら課題や強みを発見することもできた。
例えば、4日目に行った人身安全対策である。まず教養で、人身安全対策について4つの事案について学んだ上で、実践的総合訓練として児童虐待事案を想定した模擬訓練に取り組んだ。私達の班は、事前説明をあえてされていない状況だったが、リーダーが指示を出してくれたおかげでチームとしてはまとまった動きができたと思う。しかし事情聴取では、教養のときに学んだ警察として現場で行うべき対応について、理解していたつもりが全然できていなかった。事情聴取を行うときは当事者が一緒だとその場で話せないこともあるため分離して話を聞くことや、子どもの安全の確保が最優先であることなど、忘れてはいけない大切なポイントを忘れてしまっていたのが大きな反省点であった。こうした反省点や課題が多く残ったものの、実際に警察官になるために行う訓練と同じような体験をさせていただくことができて、仕事のイメージを掴みやすく業務理解に役立った。そして、私が最も関心を寄せる分野の業務を体験することができて更に興味が湧いた。
このように、座学での学びを踏まえた上で、模擬体験を実施することで得るものは多かったと思う。また、今回のインターンシップでは、様々な業務について知ることができたことはもちろんのこと、他のインターンシップ生とともに参加し活動することで得られたものが多かった。他人から学ぶことで、課題を多く見付けるとともに、自分自身の至らない点を他人から吸収することができるということも分かった。今回見付かった課題を今後改善していくため、改善点を素直に受け入れ取り組むという自分の強みを大切にしながら実践していきたい。