【2018年参加】 香川大学 経済学部 K.Yさん

9月3日から5日間、私は香川県警察の「鍛え上げインターンシップ」に参加しました。私がこのインターンシップに参加しようと考えたのには理由があります。私は以前から香川県の警察官になることを目標に、自分で警察の仕事内容など様々な情報を調べていました。しかし、仕事に対する熱意ややりがいなどは十人十色、様々な意見がありました。そこで私は、鍛え上げインターンシップを通して、インターネットや雑誌では得られないやりがいや熱意を少しでも体感したいと考えました。

1日目は、オリエンテーション、プレゼンテーションスキルアップ講座、サイバーパトロール体験でサイバー空間の浄化活動を体験しました。2日目、小学校での不審者侵入訓練、交通管制センター、通信指令室、自動車警ら隊の見学をさせて頂きました。通信指令室見学では、香川県全域の110番通報を受理し、警察官を配備する仕組みを教えていただき、事件事故へ迅速に対応する様子に頼もしさを感じました。3日目、護身術体験、鑑識活動を体験しました。この中で鑑識体験では、いくつかの物品に自分の指紋を付着させ、まさにテレビドラマで見るように指紋採取を体験しました。この中で私が驚いたのは、鑑識係の方が採取した指紋と他の指紋を一致させるのは、全て目視で行っている点でした。人間の指紋は万人不同、全員違うとは知っていましたが、どの指紋も段々と同じように見えてきたり、なかなか特徴が掴めないものがあったりと、とても困難な作業でした。4日目の非行防止教室体験では、少年課が近隣の小学校で行う非行防止教室の一部を受け持ち、私たちが小学生に直接指導を行いました。初日のスキルアップ講座で学んだことを意識していましたが、それ以外にも小学生に理解しやすい話し方、言い換えを考えるのは非常に難しかったです。しかし、難しさを感じる一方で、指導員の少年非行を減らそうという熱意が伝わってきて、私も指導に熱が入りました。5日目には、駐輪場の自転車施錠率を調査し、それを基に自転車盗難防止啓発ポスターを班ごとに製作しました。班員と協力して、誰にどんなメッセージを与えたいのかを討論し、仕上げたポスターを生活安全課の方々に、評価していただきました。手厳しいご意見を頂いた部分もありましたが、アイディアを褒めていただくと嬉しかったです。自分達が協力して作ったポスターが盗難防止に役立てられると考えると、作った甲斐があると思いました。

この5日間のインターンシップを振り返ってみて、私は自分が感じた安堵、困難さ、努力、充足感こそが、正にやりがいではないかと思いました。自分で感じた以外にも、個々の指導員さんの会話の中には、皆さんが感じているやりがい、持っている熱意というのが秘められていました。私は警察官の仕事を体験する中で、当初の目的でもあった自分の熱意、やりがいを体感するだけでなく、働く警察官のやりがい、熱意を今まで以上に理解することができ、今まで以上に警察官として働きたいと強く感じ、警察官になるためにより一層自分を鍛えていきたいと強く決心しました
最後に、このインターンシップのためにお忙しい中、時間を割いてご指導してくださった香川県警察の方々、インターンシップ関係者の方々に深く御礼申し上げます。