【2022年参加】 香川大学 法学部 T.Rさん

私は香川県信用農業協同組合連合会で5日間のインターンシップに参加しました。
私がインターンシップに参加した目的は主に3つあります。まず1つ目は、金融機関での就職を希望しているからです。次に2つ目は、地域の農業金融機関では地域からどのようなことが求められており、何をすることによって地域に貢献できるのかを学ぶためです。そして3つ目は、社会人として働くうえで求められるスキルやマナーを学び、就職活動の準備に役立たせるためです。
5日間という短いインターンシップの中で4つの部署の業務を経験させていただきました。まず初日には、早速朝会に参加したり、管理部の採用係の方からの組織概要説明などをしていただいたりして、全体的な仕事内容を把握することが出来ました。午後からは、事務公務課の歳入金グループで歳入金の処理や農林中央金庫への送付などを行いました。
2日目は、資金証券課にて運用の流れや資金業務の説明から始まり、会内の資金の移動を記録するバックの処理、米国債購入場面の見学等をさせていただきました。特に印象に残っているのが、米国債購入場面の見学です。タイミングが来たら、一斉に証券会社に電話をし、緊張する空気の中で専門用語を飛び交わせながら、あっという間に多額の資金を移動させており、独特な雰囲気を味わうことができて楽しかったです。
3日目には、融資課にて外回りに同行させていただきました。新規取引農場への取引準備や口座開設、借入申込書の受領等の同行を始め、既存取引農家の方との業況確認、大野原集荷場や梨選果場の見学までもさせていただきました。農家の方との状況確認を行っている中で、農家の方が抱えている農業の実態や課題、若年層の農業関心の希薄化についても考えさせられる時間となりました。また融資課の担当者の方とのお話の中で、農家の方の利益を生み出してもらう仕組みを共に考えていくことで金融機関は地域農業に貢献していることを学びました。
4日目には企画課にてJAバンク業務の「信用事業推進研修会」に参加させてもらい、JAバンクの職員の方々と一緒にセールスの基本を勉強させていただきました。セールスの勉強ももちろんのこと、実際にJAバンクの職員の方とリアルなお話をすることが出来たことが貴重な経験になったと思います。
そして最終日には、午前中に事務公務課の窓口グループにて口座開設、通帳の作成、貯金の入出金の処理を行いました。数字の照合から始まり、正確さと素早さが求められることを実感しました。午後からは全体をまとめたインターンシップ成果報告会と質疑応答をさせていただいたのですが、質疑応答では上手く回答することが出来ず、自分の仕事に対する考え方が未熟であることを知る良い機会になりました。
今回のインターンシップを通して、社会人に必要なことについて学んだことがあります。それは、仕事の目的・意義を意識して行うこと、お客様をよく知り、信頼関係を築くこと、お客様にとってメリットとなるサービスを提供することです。私は、毎日職員の方に多くの質問をさせていただいたのですが、全ての方が具体的に仕事の意味を踏まえながら回答してくださり、常に仕事に対して信念をもって取り組んでいることが分かりました。
今回のインターンシップを通して、金融業界には広く可能性があることが分かり、今後も金融の勉強を続けるモチベーションに繋がりました。そして、職員一人ひとりが本当に親切で職場の雰囲気が良く、働きやすい環境だと感じるとともに、若手社員の新しい風を求めているように感じました。もし、インターンシップに参加するのであれば、積極的に質問し、行動すると良いと思います。職員の皆さんが本当に優しく親切に対応してくださるので、自分次第で大いに実りのあるインターンシップになると思います。
最後に、コロナウイルスの影響が懸念されている中、対面でのインターンシップを受け入れてくださった香川県信用農業協同組合連合会の皆様、本当にありがとうございました。