【2020年参加】 香川大学 法学部 H.Kさん

私は、3年生になっても希望する職種や業界が決定しているわけではなく、民間企業に就職したいとだけ漠然と考えていました。だからこそ、偏った業界のみを研究することなく、様々な業種に触れることが必要であると思ったので、未知の世界である金融業について学ぶことにしました。また、地域に根付いた取り組みをされている企業さんにとても魅力を感じるので、JA香川信連のインターンシップを選ばせて頂きました。

インターンシップ期間中の5日間で、ほとんどの部署をまわらせて頂き、様々な業務を経験させて頂きました。取引先訪問では、生産業者さんから産業の歴史などの貴重なお話を伺うことができ、私が普段利用しているスーパーマーケットにも食品を出荷されていると知ったことで、よりその業者さんを身近な存在に感じることができました。また、JA香川県の支店の代表者の方たちが窓口業務での対応力を競うという大会を見学させて頂き、お客さんによって臨機応変に接し方を工夫することの難しさ、大切さを学びました。その他、パソコンに向かって統計表や広報紙を作成するなど、デスクワークに求められる繊細な作業もたくさん体験させて頂きました。

幅広い業務が存在することがわかった一方で、どの部署でも共通して経験させて頂いたのは、照合作業です。書類にミスがないか、驚くほど多くの回数にわたって多くの人の目による確認が行われており、個人情報や多額の資金を扱っている側としての責任の重さを身をもって実感しました。
そして、社会人としてのマナーである挨拶や笑顔が大切であるということも勉強させて頂きました。仕事の合間に職員の方々が談笑されている姿を見て、単に自分の業務をこなすだけではなく、日頃のコミュニケーションで培った信頼関係が築かれて初めて業務が円滑に進むのだと感じました。

金融業についてあまり知識がない状態でインターンシップに参加してしまいましたが、職員の皆さんが一から優しく丁寧に教えて下さり、楽しく実習に取り組むことができました。元々私は数字への苦手意識を持っており、金融業務は自分に向かないのではないかと勝手な不安を抱いていました。しかし、インターンシップに参加する中でその苦手意識は無くなっていき、それどころか金融業界に対する興味が何倍にも膨れ上がっていきました。これはインターンシップに参加しなければ体験できなかったことなので、確実に自分の視野を広げたいと思う方には多くのインターンシップへ積極的に参加することをお勧めします。ただ、私自身、あまりにも業界に関する知識が足りないために、疑問や質問が浮かんでこないという経験をしたので、事前の業界研究はしっかり行ってから臨むことが必要であると思います。