【2022年参加】 香川大学 農学部  A・Hさん

一日目の午前中には、施設内見学や設備の説明をしていただいた。設備に関しては非常に気を使っていただき、ほとんど不自由なく過ごすことができた。ただ私は汚れても良い服が家にほとんどなかったことや洗濯ができると聞いていた為、作業着用のTシャツ一枚、ログハウスで過ごす用のTシャツ一枚、スウェット二枚のみ持って行ったが、作業をしていたら汗をかいたり仔牛に食べられたりして午前中だけでよく汚れるので、今後参加される方には作業用のTシャツを少なくとも二枚は持って行った方がよいと思う。
施設見学を終えての感想としては、想像していたよりも牛舎はファンが回っているためそこまで暑くはなかったことに驚いた。農業や畜産業は、夏は暑くて冬は寒くて大変というイメージがあったが、牛が快適に過ごせるように工夫されていて、これも実際に行ってみて気づけたことなのでインターンシップに参加してよかったなと早速感じた初日だった。また、よく考えればわかるが意外と盲点であったのが、牛は出産してからでないとミルクが出ないという話だった。牛はミルクを出す産業動物としてのイメージが強くて、繁殖と酪農の繋がりの重要性に今まで気づけていなかったのだと思い、恥ずかしく思った。
お昼ご飯は社長夫妻にうどんに連れていっていただいたため、非常に不安視していた自炊は一日目の夜ご飯から始まり、メニューはカレーにしたがこれは正解だったと思った。なかなかの量を作れるため、朝ご飯を除いて三日目のお昼までカレーで過ごすことができた。お昼は休憩したいと思ったため電子レンジを使うだけで食べることができた作り置きのカレーは楽だった。朝はパンやバナナ、ヨーグルトなどで過ごした。三日目の夜以降はオムライスを作って食べた。三日目の夜にチキンライスだけ作っておき、食べるときは卵を焼くだけで済むのでこれも非常に楽でメニューは成功だと思う。これだけご飯のことを書くのは、自炊については行く前には非常に不安に思うからだ。初日に買い物に連れて行ってもらえるが、その時までに必ずメニューと買い物リストは面倒くさくても考えておくことをお勧めする。
仕事に関しては、実際に行ってみないとわからないことが多いためこのフォームには記載しないが、インターンシップ全体を通しての感想としては、初めて踏み込んだ業界で多くの経験を積んだと感じることで自信がつき、非常に多くの刺激をもらうことでこれからどう大学生活を過ごしていくかを以前より明確にできた。そして今後していきたいことができたため、充実感を味わうことができたと思う。広野牧場さんは若い方が多く働いていらっしゃるため、もらえる刺激は非常に多かった。また、社長とお話しする機会も頂けて、私には明確な夢がなく夢だと思っていたものは誰でもすぐに達成できるただの通過点だということにも気づくことができた。この先私は何をしたいのかをじっくり考えていきたいと強く思ったと同時に、インターンシップに参加して社長と出会えたことや全く知らなかった業界で経験を積むことができたことに充実していると感じた。