【2021年参加】 香川大学 農学部  I.Mさん

まず、就職について考えた時に企業についてなにも知らないということ、自身の長所や短所がはっきりとしていないため社会に出た時に通用するのかがまったくわかりませんでした。今回の鍛えあげインターンシップに申し込んだきっかけは就職活動の前に自分自身のことを知らなければ、進みたい職業が決まらないと思い申し込みました。

生き物とかかわってみたいという漠然とした思いでインターン先は牧場に決めました。勝手な想像ではありますが、牧場は緑豊かな場所でほのぼのとした雰囲気で家畜のお世話をするのだろうと思っていましたが、実際はとても大変でした。なぜ大変であったかというと生き物とコミュニケーションをとるのが想像以上に難しかったからです。
実習が始まり3日間は仔牛のお世話の仕事でしたが、たとえ仔牛であろうと力が強く間近で見ると圧倒されてしまいました。仔牛にも豪胆な個体だったり、臆病な個体だったりと様々な性格が存在していました。バケツたっぷりのミルクを一瞬で飲み干す姿をみて、同じ哺乳類であっても形態が違えば生態も大きく異なることを実感しました。
実習4.5日目は大人の牛の搾乳を行いました。大人の牛は仔牛の数倍大きく最初はとても怖かったです。搾乳作業は牛を病気にさせないように入念な消毒が行われてから、搾乳が行われていました。やはり生き物とのコミュニケーションが関わってくる仕事なので、思うようにいかないことが多々あることがわかりました。

今回のインターン実習で意識したことは、自分から行動するということです。一度教えてもらったことは次には言われる前に行動することを意識しました。それを意識しすぎたせいか、できることが見つからなくなったときに手が止まっている時間ができてしまいました。そういう時はすぐに社員の方々に聞くべきであると気づけました。私は相手に自分の意思を伝えるということが下手なので、どう克服したらいいのかと考えると社員の方々は必要最低限の説明しかされなかったのですが、それでも何をしたらいいのかがすぐにわかったので、自分の意思を伝えるためには長々と説明するのではなく、必要なとこだけを説明するべきであるとわかりました。
またミーティングがあったのですがディベートのような意見を交換しあう場ではなかったので、ディベートしている企業も見てみたいなと思いました。ミーティングでは専門用語が何回かあがっていました。
長く感じた5日間で終わった瞬間はなにも考えられなかったのですが、振り返ってみると自分はもっと口を動かすべきだなと思いました。牧場は体を動かすことがメインでしたが、技術職などの討論会になったときにとても困るだろうなと想像できました。なので、口を動かして自分の意思を簡潔に伝えていくことを今後の課題としていきたいと思います。