【2022年参加】 香川大学 法学部  M.Oさん

私は公益財団法人香川県国際交流協会(アイパル香川)のインターンシップに参加させて頂いた。
まず、「こどもにほんご教室」について触れたい。本イベントは、当協会によって海外にルーツを持つ学生たちとの交流を目的とした活動や、日本語、そして学校で教わっている勉強の理解度を高めることを目的として定期的に開催されているものだ。
私は、日本にいまだ十分に順応しているとは言えない子どもたちとの交流ということと、本活動が当協会での初めてのものであったということもあり、全く段取りもわからずとても緊張していた。しかし、何人ものスタッフの方々や、外部から招かれている教師の方々の助力もあってすぐにその場に馴染むことが出来たと思う。実際私はこの活動に計2回参加し、それぞれ出身国も全く違った子どもたちと交流したが、コミュニケーション面においてもこうしたサポートのおかげもあり、彼らがそれほど時間をかけず早い段階で打ち解けてくれたと感じた。加えて述べたいのは、私自身も楽しみながら参加することが出来たという所感を抱いたことだ。子どもたちに日本語等の理解をしてもらうための先生という役を務めるだけでなく彼らから学んだことや新しく知ることができたことから、ただ一方からの働きかけにとどまることなく双方向の交流の機会を持つことが出来た今回のプログラムは、自身にとって本当に実りがある活動になったと断言できる。
次に、「高校生カレッジ 2022」について述べたい。このイベントは、日本の高校生たちとヨルダンの現地に住む日本人の方々と、各地に拠点を構えているヨルダンにルーツを持つ方々と、というように、さまざまな立場から異文化交流に理解を示している人々が、今回はヨルダンという一国を中心として集結したイベントであった。本来ならば、ヨルダンの現地に移住している日本人の方々は別として、皆が一堂に集結し親交を深めることで交流の輪を広げることが予定されていたが、新型コロナウイルスの蔓延によりそれぞれが自宅や会社からオンライン上でつながるという形式に変更になった。このことを受けて、対面では起こり得ない不測の事態に備えて、当協会のスタッフの方々と何度も綿密に進行の流れをシュミレートし活動に臨んだ。その甲斐もあって、少々のトラブルも発生したが、恙無く全てのプログラムをやり遂げることができた。以上のことを踏まえて、全ての人がイベントに対して理解を示し、協調の姿勢で参加していたことが本イベントにおける何よりの成功の要因であったこと、さらに、こうした歩み寄りの姿勢は、異文化をつなぐ架け橋にもなり得るのではないだろうかと考えさせられた。
以上見てきたように、この場で実感させてもらった姿勢を大切にしながら就職活動は勿論実際に何らかの企業・団体に所属した後も活動していこうと思った。