【2021年参加】 香川大学 経済学部 Y.Aさん
始めは、こどもにほんご教室の手伝いをしました。外国にルーツを持つ子供の夏休みの宿題や日本語の勉強の補助をしました。特に私は、インドネシアの子と漢字の勉強、九九の勉強を一緒にしました。また、日本語のカルタで遊んだり、スゴロクしたりなど学びを含めた遊びをしました。
まず、子供たちの学習意欲の高さにとても感心しました。日本に来て間もない子でも日本語を使って一生懸命意思疎通を図っていました。そして、嫌がることなく黙々と漢字や九九を勉強する姿は、私自身が見習わないといけないと感じるほど圧倒されるものでした。日本の学校に通っている子たちで、クラスではなじめていない子もいるということを聞きましたが、こどもにほんご教室ではみんなが友達や先生と楽しく笑顔で接していて、このような場が子供たちにとって憩いの場となるのではないかと感じました。そして、今後は外国人が増えると見込まれているのでよりこのような教室や支援が必要とされると思いました。
その後は、こどもにほんご教室の教材づくりをしました。50音のひらがなとカタカナをパズル形式で同じ文字同士を組み合わせる教材を作りました。また、外国語教室のアンケート集計を行いました。こどもにほんご教室を開くための準備がどこまで大変か、身をもって経験することができました。小学一年生の教材を作るような感覚でした。そして、日本語の勉強を教えるにあたってこちらが配慮すべきことがたくさんあるということがよくわかりました。
ホームビジットの留学生とホストファミリーのZOOMでの会話を聞いた際は、留学生とホストファミリー双方が互いに興味を持ち、自己紹介を始めとした会話を繰り広げていました。そして、このような良好な関係を築くことができ、多文化共生に理解がある人が増えたらいいなと思いました。
最後に、多文化共生についてのお話を聞いた直後、実際に外国人が日本人に受けいれられていない現場を目の当たりにしました。私の中では、多文化共生の時代は進化しており、外国人も受け入れられていると思い込んでいましたが、その時にまだまだであるということに気づきました。そのため受け入れが進んでいる地域も進んでいない地域も今後はアイパルのような施設が、人々の心の拠り所となり、外国人と日本人をつなぐ架け橋になっていくと思いました。
今回のインターンシップを通じて、多文化共生について考えるきっかけを作ることができ、現状をより詳しく知り、今後あるべき姿を考えるようになりました。そして多文化共生についてもっと学び、誰もが暮らしやすい未来を目指して私自身も頑張っていこうと思います。このような貴重な体験ができてとても嬉しく思います。