【2023年参加】 香川大学 創造工学部  M.Rさん

株式会社合田工務店でのインターンシップを実施しました.今回のインターンシップでは建設業における施工管理職の業務を体験しました。インターンシップでは学校では知ることのできない新しい知識や経験を得る絶好の機会となり,私にとって非常に価値のあるものとなりました.この施工管理業務のインターンシップでの経験,学んだこと,感じたことを以下で述べたいと思います.
まず始めに,現場に入ってすぐに感じたことは現場の複雑性です.一つの建物を建てるために現場では数十人単位の人が同時に働き,様々な工事が同時並行で進められていました.また,設計図は分厚い冊子にまとめられ,その設計図から更に詳細を記した複雑な施工図が何枚も現場事務所に積み上げられていました.これらを目の当たりにして,施工管理者はこの複雑なプロセス,建築物を問題なく施工できるように計画,調整する能力が求められるということを学びました.
また,所長からはチームで協力することとコミュニケーションの重要性をお話していただきました.建設現場は個人の力では成功することはなく,チームが密に連携して仕事を進める必要があるということを感じました.インターンシップで訪れた現場では鉄筋工,型枠大工,電気業者,PCコンクリートメーカーなど様々な専門工事業者が一堂に会して工事が進められていました.そこでは,例えば鉄筋屋さんは電気屋さんの配線を通すためのスペースを予め開けて鉄筋を組む必要があったりと,業者間で様々なことを調整しながら工事が進められていました.この業者間の調整を発案,仲介するのは現場監督の重要な職務であり,現場でチームワークが発揮されるかどうかは現場監督の腕にかかっているということを感じました.また,ただ調整をするだけではダメで,円滑に工事を進めるためには色々なバックグラウンドを持つ職人さんをまとめるには丁寧なコミュニケーションが必要であるということも学びました.これは現場監督と専門業者との間だけでなく,所長をはじめとした現場監督同士でも同様にコミュニケーションスキルが求められているということも知りました.
現場では安全を第一に考えて工事が行われているということも学びました.現場には安全第一の緑十字の旗が掲げられ,いたるところに安全に関わる掲示がなされていました.建設現場は重機の操作,高所作業,火気使用,危険な材料の取り扱いなど多くの危険が潜んでいて,現場監督の重要な役割の一つに安全性の確保があるということを教わりました.現場では安全な作業環境を維持するために,危険予知活動や新規入場者アンケート,火気使用に関する書類など,厳格な規則の元,工事が進められているということ実感しました.
このインターンシップを通じて,私は施工管理職の業務内容を理解するだけでなく,リーダーシップやコミュニケーションなどの社会人として欠かせないスキルを学ぶ機会を多く得ました.また,同時に様々な課題を見つけ出す事ができ,就職活動や残りの学校生活での明確な目標を作る事ができました.
最後になりましたが,お忙しい中このような貴重な機会を与えていただいた株式会社合田工務店の皆様に心から感謝を申し上げます本当にありがとうございました.