【2016年参加】 香川大学 法学部 K.Sさん

私は、香川県警察のインターンシップに参加した。今回のインターンシップでは、多くのことを学んだ。まず、警察官という職業に対するイメージが大きく変わった。今までは、逮捕や捜査など犯罪者を捕まえるための組織というイメージが強かった。しかし、非行防止教室や自転車施錠率調査などの体験を通して、犯罪の防止というのも警察の大きな役割だと知ることができた。また、香川県には100万人近い住民が生活をしているが、それに対し警察官は1800人ほどしかおらず、300人の一般職員と合わせて、2100人ほどで県民の安全を守っているということには驚いた。初日と2日目にかけて体験した非行防止教室では、小学四年生に対して、どのようにすれば万引きは犯罪であり、やってはいけないことだと伝えられるかということについて同じ班のメンバーと話し合った。各々で役割分担をし、小学生でも興味を持ちやすいように、笑いをおりまぜたり、ゆっくり話したりなどの工夫をした。私は、実際に生徒を万引きに誘い、生徒に万引きの断り方をしってもらうという劇の担当をした。言葉巧みに万引きに誘うことは意外にも難しく、威圧しない程度の誘い方や、小学生でも理解のできる言葉の選択に悩んだ。本番では、うまく演技をすることができ、生徒も上手に断ってくれたため、大きな達成感を得ることができた。
3日目と4日目には、万引き実態調査と自転車施錠率調査を行った。万引き実態調査では、調査した店舗が万引き防止のために、様々な工夫をしているということを知った。万引き防止の鍵は死角をなくすことであり、店員の目を盗めるような場所には、防犯カメラが集中して設置されていた。自転車施錠率調査では、自転車盗難事件の多い駐輪場に行き、自転車がきちんと施錠してあるか、一台一台調べた。施錠率は、約92パーセントであった。施錠をしていない自転車の特徴としては、放置自転車や廃棄自転車が多く、新品の自転車やロードバイクには、きちんと施錠がしてある傾向にあった。しかし、二重ロックをしている自転車は少なく、盗難されやすい自転車ばかりであった。警察の方の話によれば、単純なワンロックの鍵であれば、簡単に解錠や破壊ができてしまうそうだ。最終日には、調査結果をまとめ、発表した。万引き防止の対策として、巡回警備員の配置を考えた。警備員を巡回させることで、あらゆる死角をなくすことができる。無施錠自転車の削減には、創作的でインパクトのあるポスターを貼ることを提案した。兵庫県の目力ポスターがよい例である。万引き調査の発表では、一番よい評価をもらうことができた。しかし、自転車施錠率調査の発表では、二番目によい評価であった。短時間で資料や意見をまとめ、相手に分かりやすく伝えるということの難しさを知った。

インターンシップを体験して、一番良かったことは、自身の弱点を知ることができたことである。PC操作のスピードが遅かったり、初対面の人と話すことが苦手であったりなど、普段の生活では気にも留めない自分の短所を再認識することができた。就職活動が本格的に始まる前に、インターンシップで発見した短所を直していきたい。